VPSでCI/CD環境を構築!開発からデプロイまでをスムーズ

「コードを変更するたびに、手動でビルド、テスト、デプロイするのは面倒…」

「もっと効率的に開発を進める方法はないの?」

そんなあなたにおすすめなのが、「CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー・デプロイメント)」です。今回は、CI/CDの基本概念と、VPSにCI/CD環境を構築する方法を、初心者にも分かりやすく解説します。

CI/CDとは?

CI/CDとは、ソフトウェア開発のプロセスを自動化し、開発効率と品質を向上させるための手法です。

継続的インテグレーション(CI)

継続的インテグレーション(CI)とは、開発者がコードを変更するたびに、自動的にビルドとテストを実行するプロセスです。CIにより、コードの変更によって問題が発生していないかを早期に発見できます。

継続的デリバリー/デプロイメント(CD)

継続的デリバリー/デプロイメント(CD)とは、CIのプロセスを拡張し、ビルドとテストが成功したコードを、自動的に本番環境またはステージング環境にデプロイするプロセスです。

  • 継続的デリバリー: デプロイは手動で行う

  • 継続的デプロイメント: デプロイまで自動化する

CI/CDのメリット

CI/CDを導入すると、以下のメリットがあります。

ビルド、テスト、デプロイを自動化することで、開発者はコードの変更に集中でき、開発効率が向上します。

自動化されたテストにより、コードの品質を高く保つことができます。

問題を早期に発見し、修正できるため、本番環境でのトラブルのリスクを低減できます。

VPSでCI/CD環境を構築するメリット

「CI/CDって、クラウドサービスを使わないとダメなの?」

そんなことはありません! VPSでもCI/CD環境を構築できます。

自由度の高さ

VPSは、自分専用のサーバー環境であるため、自由にCI/CDツールを選択し、カスタマイズできます。

コストの低さ

VPSは、クラウドサービスと比較して、低コストで利用できる場合があります。

24時間稼働

VPSは、24時間365日稼働しているため、いつでもCI/CDパイプラインを実行できます。

本番環境に近い環境

VPSは、本番環境に近い環境でCI/CDパイプラインを実行できるため、デプロイ時のトラブルを減らすことができます。

CI/CDツールの選択肢

CI/CDを実現するためのツールは、たくさんあります。

Jenkins

最も人気のあるオープンソースのCI/CDツールです。豊富なプラグインがあり、様々な開発環境に対応できます。

GitLab CI/CD

GitLabに組み込まれているCI/CD機能です。GitLabを使っている場合は、簡単にCI/CDを導入できます。

CircleCI

クラウドベースのCI/CDサービスです。設定が簡単で、すぐに使い始められます。

Travis CI

GitHubとの連携に特化した、クラウドベースのCI/CDサービスです。

その他(Drone、GoCDなど)

他にも、様々なCI/CDツールがあります。

VPSにCI/CD環境を構築する手順(例:Jenkins)

今回は、Jenkinsを例に、VPSにCI/CD環境を構築する手順を解説します。

VPSの準備

VPSのOSは、Linux(Ubuntu、CentOSなど)がおすすめです。

JenkinsはJavaで動作するため、Javaをインストールします。

Jenkinsのインストール

# Ubuntu/Debianの場合
sudo apt update
sudo apt install openjdk-11-jdk # または適切なバージョンのJava
wget -q -O - https://pkg.jenkins.io/debian-stable/jenkins.io.key | sudo apt-key add -
sudo sh -c 'echo deb https://pkg.jenkins.io/debian-stable binary/ > /etc/apt/sources.list.d/jenkins.list'
sudo apt update
sudo apt install jenkins

# CentOS/RHELの場合
sudo yum install java-11-openjdk-devel # または適切なバージョンのJava
sudo wget -O /etc/yum.repos.d/jenkins.repo https://pkg.jenkins.io/redhat-stable/jenkins.repo
sudo rpm --import https://pkg.jenkins.io/redhat-stable/jenkins.io.key
sudo yum install jenkins

Jenkinsの公式サイトから、warファイルをダウンロードして、手動で起動することもできます。

Jenkinsの設定

Jenkinsを起動し、Webブラウザでアクセスします。初期設定ウィザードに従って、管理者ユーザーの作成やプラグインのインストールを行います。

必要なプラグインをインストールします。(例:Gitプラグイン、GitHubプラグイン)

Jenkinsでジョブを作成し、CI/CDパイプラインを定義します。

GitHubやGitLabなどのソースコード管理システムと連携します。

ビルドコマンドを設定します。(例:mvn clean installnpm install && npm run build

テストコマンドを設定します。(例:mvn testnpm test

デプロイ先(VPSなど)やデプロイ方法を設定します。(例:SSH、rsync、Docker)

CI/CDパイプラインの例

GitHubへのプッシュをトリガーに自動ビルド・テスト・デプロイ

  1. 開発者がGitHubにコードをプッシュする。

  2. JenkinsがGitHubからのプッシュを検知する。

  3. Jenkinsが自動的にビルドとテストを実行する。

  4. ビルドとテストが成功したら、Jenkinsが自動的にVPSにデプロイする。

まとめ

今回は、CI/CDの基本概念と、VPSにCI/CD環境を構築する方法を解説しました。

CI/CDを導入することで、開発効率と品質を向上させることができます。

「CI/CDは難しそう…」

と思うかもしれませんが、まずは簡単なことから始めてみましょう。

VPSを使えば、比較的低コストで、自由度の高いCI/CD環境を構築できます。
ぜひ、この機会にCI/CDにチャレンジしてみてください。
開発のスピードと質が劇的に変わる可能性があります。

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